美容室や飲食店、クリニックでLPを作ったものの、思ったような成果が出ていない。そんな状況に陥っているビジネスオーナーは少なくありません。LPを作ること自体は難しくありませんが、訪問者を顧客に変える仕組みまで考えて設計している事業者は意外と少ないのが現状です。
成約率の低さは、単なるデザインの問題ではなく、訪問者がどこで迷い、どこで不安になり、どこで離脱するのかを見落としているからです。今からお話しする5つのポイントを押さえれば、現在のLPを改善して確実に成約率を上げることができます。
この記事は、地域ビジネスのWeb集客を支援するCRAFTが運営しています。「作っただけ」で終わらない、集客に直結するLP・HP制作をマーケティングコンサルとセットで提供しています。
CRAFTのサービス詳細を見る →成約率が上がらない、よくある3つの原因
LP成約率の改善を始める前に、なぜ現在のLPが成果を出していないのかを知ることが大切です。原因がわかれば、対策の優先順位も明確になります。
訪問者が最初の3秒で離脱している
LPにアクセスした訪問者が3秒以内に価値を感じられなければ、その場で離脱します。特にスマートフォンからの訪問が増える現在、ファーストビュー(最初に見える部分)は極めて重要です。ファーストビューに訪問者の悩みに直結したキャッチコピーと、その解決策をビジュアルで伝える画像やテキストがなければ、その先を読み進める理由がありません。
信頼感がなく、申し込みを躊躇されている
LP上に提供者の顔や、過去の実績、顧客の声がないと、訪問者は不安になります。特にクリニックや美容室のように、信頼が購買決定に大きく影響する業種では、この点が成約率を左右します。テキストで「信頼できます」と言うだけでは足りず、写真や事例、お客さまの声を通じて、相手に安心感を与える必要があります。
行動喚起が弱く、次のステップが不明確
LPの下部に「お問い合わせ」というボタンだけがあっても、訪問者の心は動きません。なぜいま申し込むべきなのか、申し込んだ後はどうなるのか、今申し込まないとどんなデメリットがあるのか、こうした視点がLPに欠けていると、成約率は伸びません。
LP成約率を上げる構成の工夫
LP成約率を左右する最大の要因は、ページの構成です。訪問者がどのような心理プロセスを経て申し込みに至るのかを設計し、それに合わせて情報を配置する必要があります。
ファーストビューで悩みを言語化する
訪問者がLPに来たとき、彼らは何らかの課題や不安を抱えています。ファーストビューのキャッチコピーや小見出しで、その悩みをズバリ言い当てることが第一歩です。「あ、これ自分のことだ」と感じた訪問者は、その先を読み進めます。例えば、パーソナルジムのLPであれば「3ヶ月で確実に変わる体づくり」より「仕事が忙しくても週2回で体は変わる」という、具体的で身近な訪問者の状況を反映した文の方が、心に響きます。
問題と解決の流れを明確にする
ファーストビューで悩みを言語化した後は、その悩みがなぜ生まれるのか、背景にある原因は何かを丁寧に説明します。その上で、あなたのサービスがどのようにしてその問題を解決するのかを順序立てて示すのです。このプロセスが曖昧だと、訪問者は「結局、何が違うのか」と混乱したまま、LPを閉じます。
信頼構築パートを途中に挿入する
LP全体の中盤~後半に、お客さまの声、実績、メディア掲載歴、代表者の経歴や顔写真を配置します。訪問者は申し込む前に、本当に信頼できるのか、本当に効果があるのかを確認したくなります。その疑問に答えるコンテンツを配置することで、申し込み直前の心理的抵抗を減らせます。
デザインが成約率に与える影響
構成と同じくらい重要なのが、ビジュアルとユーザビリティです。デザインの役割は、テキストを読みやすくし、視線を自然に流し、申し込みボタンへと導くことにあります。
色使いと余白で優先情報を際立たせる
LPに情報が詰まりすぎていると、訪問者は何が重要なのか判断できず、疲れて離脱します。背景を白系でシンプルに保ち、伝えたい情報(キャッチコピー、申し込みボタン、実績数字など)に色を使って強調します。また、文字同士、要素同士に十分な余白を作ることで、視認性が格段に上がります。
申し込みボタンの配置と視認性
申し込みボタンはファーストビューに1つ、そして中盤と下部に配置するのが標準的です。ボタンのサイズは十分に大きく、スマートフォンでも指で簡単にタップできる高さを確保します。ボタンの色は、LPの背景色と対比する色を選び、「これをクリックするべき」という視覚的な誘導を行います。
スマートフォン最適化は必須
今や訪問者の6~7割はスマートフォンからのアクセスです。PC版では見やすくても、スマートフォン版で縦に長くなりすぎていたり、文字が小さすぎたりすれば、成約率は大きく低下します。スマートフォンを念頭に置いて設計し、実際に複数の機種で確認してからリリースすることが重要です。
コピーライティングで訴求力を高める
LPのテキストは、単に情報を伝えるだけでなく、訪問者の感情に働きかけ、行動を促す必要があります。コピーライティングの改善だけで、成約率が20~30%上がることも珍しくありません。
「特徴」ではなく「訪問者のメリット」を書く
サービスの特徴を並べるLP文は珍しくありません。「最新の機器を導入しています」「スタッフは全員有資格者です」といったテキストです。しかし訪問者が知りたいのは「そのおかげで、自分にどんなメリットがあるのか」という点です。「最新の機器で痛みのない治療が実現」「有資格者による丁寧なカウンセリングで理想の仕上がり」という風に、訪問者視点の利益を打ち出すべきです。
数字を具体的に示す
「多くのお客さまに満足いただいています」より「過去3年間で500人以上のお客さまに選ばれています」という書き方が、訪問者の信頼を引き出します。成約率、顧客満足度、実績数、改善期間など、可能な限り具体的な数字を本文に含めることで、説得力が格段に上がります。
お客さまの声は「差し替え」ではなく「共感」で書く
LP上のお客さまの声は、実在する顧客の言葉がベストです。それが難しい場合も、「30代女性、営業職」というように属性を明記し、その人物がどんな悩みを抱えていて、サービス利用後にどう変わったかを、ストーリー形式で述べることが重要です。訪問者が「あ、私と同じような状況だ」と感じることで、その声は生きてきます。
よくある改善ミスと対策
LP成約率を上げるために、多くのビジネスオーナーが陥りやすい落とし穴があります。その落とし穴を避けるだけでも、改善の効果は大きく変わります。
一度に全てを変えない
LP全体をリニューアルしたくなる気持ちはわかりますが、そうすると、どの改善が成約率向上に貢献したのか判断できません。1か月ごとに1つか2つの要素に絞って改善し、その効果を測定してから次に進むという、小さなサイクルを回すことが、確実に成果につながります。
アクセス数が少ないのに改善判定をしない
月間100アクセス未満のLPで「成約率が低い」と判定することは難しいです。まずはアクセス数を増やし、ある程度の訪問者データが集まってから改善に取り組むべき場合もあります。現在のLPへの流入施策(広告、SEO、SNS等)が十分か、あわせて確認が必要です。
定性的なフィードバックを軽視しない
成約率という数字だけでなく、お問い合わせ時に「何がきっかけで申し込もうと思ったか」を顧客に聞くことも大切です。また、申し込みに至らなかった訪問者からのフィードバック(SNS、口コミサイト等)も、改善の重要なヒントになります。
実装への最初の一歩
今のLPの成約率が低いなら、まずは訪問者の行動を分析するツール(Google Analyticsなど)で、どのセクションまで読まれているのか、どこで離脱しているのかを把握してください。次に、ファーストビューと申し込みボタンの直前にある説明文の2か所を改善することから始めるのが効率的です。このの改善でも、成約率は5~10%上がる可能性があります。
Webサイト制作の成功事例も参考にしながら、自社のLPを一度見直してみてください。小さな改善の積み重ねが、確実な成果につながります。